私って黄砂アレルギー？…その前に「日本の黄砂( こうさ)」を解説

日本の黄砂の特徴、花粉やPM.5との違いをご案内していきます。

「日本の黄砂」の特徴

日本の黄砂は、春先に偏西風に乗って日本にやってくる黄色い砂塵のことです。

東アジアの砂漠(タクラマカン砂漠、ゴビ砂漠)や黄土地帯(華北一帯の乾燥地他地域)の砂が風に巻き上げられ、海を越えて運ばれてきました。

画像引用)　気象庁「黄砂現象とは」

偏西風に乗る前に、砂嵐で乾燥した細かい砂が空中に舞い上がります。
こちらは「黄砂の原因となる砂嵐をとらえた動画」です。

こうやって黄砂が始まるんですね。

黄砂とPM2.5、花粉との違いは？

黄砂とPM2.5、花粉は似たようなイメージがあると思います。
ここではサイズ、成分、時期の違いについてご案内していきます。

黄砂と花粉、PM2.5のサイズの違い

黄砂のサイズは1〜30μmですが、日本の黄砂は4μm(マイクロメートル)のサイズが多いです。
※1?m=1mmの1/1,000

同じような症状を引き起こす原因として、よく耳にする花粉やPM2.5(微小粒子状物質)、ウィルスのサイズは次の通りです。

日本の黄砂のサイズで多いのは4μmで、花粉のサイズは20〜40μmですので、サイズは5〜10倍ほど花粉の方が大きいです。

PM2.5は、髪の毛の太さの1/30程度のサイズです。
PM2.5は、①人間の活動(燃焼など)と②大気中での化学反応によって出来上がります。
なお、サイズが2.5?m以下の黄砂はPM2.5です。

黄砂とPM2.5に含まれる成分

含まれる成分は次の通りです。

黄砂の主な成分は造岩鉱物(石英、長石など)、粘土鉱物(雲母、カオリナイト、緑泥石など)です。

日本の黄砂にはこれらに加えて、アンモニウムイオン、硫酸イオン、硝酸イオンなどが含まれています。

そのため、大気汚染物質も取り込んでいる可能性があると考えられています。

参考)　環境省「黄砂ってなに？」、J-STAGE「黄砂の成分」

黄砂、花粉、PM2.5の時期・季節

影響が大きくなる季節(濃度が濃い時期)は重なっています。

黄砂の時期は2〜5月です。

2月ごろから日本で飛び始めて、4月がピークとなり、6月には落ち着きます。

画像引用)　気象庁「黄砂観測日数の経年変化」

偏西風(西から東に向かって吹く風)が強くなる春に黄砂もPM2.5の濃度も濃くなり、偏西風が無くなる夏・秋・冬に弱くなります。

とはいえ、先ほどの表で分かるように、基本的にはほぼ一年中、花粉が飛んでいます。

そのため、今のツライ症状が黄砂アレルギーによるものなのか、花粉によるものなのか、区別しづらくなっています。

画像引用)　環境省「PM2.5に関するQ&A」

黄砂アレルギーとは？症状や診断方法を解説！

黄砂アレルギーとは、黄砂が原因の目の充血やかゆみ、鼻炎といった症状がおこるアレルギー性の疾患です。

原因は黄砂ですが、ただ、東アジアで生まれた黄砂に加えて、「日本の黄砂」には海を越えて飛んでくる過程で大気汚染物質も取り込まれているため、つらい症状を引き起こします。

先ほどもご案内したように、黄砂アレルギーによるツライ時期は毎年2月〜5月です。

黄砂アレルギーと花粉症は酷似している！

次の比較表のように、黄砂アレルギーの症状は花粉による症状とほぼ同じです。

黄砂アレルギーの症状と花粉による症状

参考)　花粉症におすすめの4つの対策

そのため、症状でのセルフ診断は難しいです。
ただ、黄砂アレルギーの症状には次のような特徴があります。

・黄砂の濃度が濃いと症状が悪化する
・発生源(大陸)から離れているほど黄砂の影響は少ない

この特徴を応用すると、黄砂アレルギーのセルフ診断することができます。

黄砂アレルギーのセルフ診断方法

次の比較表のように、黄砂アレルギーの症状は花粉による症状とほぼ同じです。

3つのどれに当てはまるかで、黄砂アレルギーかどうかを診断します。
この方法について解説していきますね。

まず、「最新の黄砂の濃度の濃さ」は、天気予報サイトの「tenki.jp」の「黄砂情報」のページで分かります。

この地図からは、2023年2月27日の〜12時は黄砂が日本に無いことが分かります。

>>黄砂情報を見る

次に、「最新の花粉の多さ」は、ウェザーニュースの花粉飛散予報マップで分かります。

この地図からは、2023年2月27日は東京から西には花粉が多いことが分かります。

>>花粉情報を見る

この2つの地図で分かるのは、「この日のこの時間帯には、日本に黄砂は飛んでいない」ということです。
※2つの地図画像は2023年2月27日9時のデータ

ですので、『関東や関西、四国、九州に住んでいて、この日のこの時間帯にツライ症状があるなら「花粉の可能性が高い」』ということができます。

このように2つの最新の地図で、花粉と黄砂の状況を見ることで「黄砂アレルギーかどうか？」のセルフ診断をすることができます。

黄砂アレルギーを病院で診断する方法

黄砂アレルギーの診断方法は残念ながらまだありませんが、次のような方法ならあります。

「自分では黄砂アレルギーっぽいと思うけど、はっきりさせたい」という方は、最寄りの病院で目的を伝えた上でアレルギー検査をしてもらってください。

このようにセルフ診断、病院での診断ともに「その可能性が高い」ということまでは分かります。

効果のある「黄砂アレルギー予防対策10選」を解説

黄砂アレルギーを防ぎたい方に、黄砂アレルギーの対策法をご案内します。
予防法は次の10通りあります。

次の3つに分けてご案内していきますね。

①免疫機能を強化する対策

どのような対策をしても体内に入るのは避けられないので、体の免疫機能や粘膜を強化するためにサプリメントを摂るという対策です。

10の黄砂アレルギー対策の中で唯一「根本的な対策」ですので、この方法が最もおすすめです。

注目を集めている成分は「ヘスペリジン」「ナリルチン」です。

これらの成分は、「青みかん」に含まれていることが分かっています。

この分野の研究では、マグロの完全養殖の実現などの画期的な成果を上げている近畿大学が特許を得ています。

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②黄砂を体内に侵入させない対策

日本の黄砂に多いサイズは4μmと花粉(20〜40μm)よりも小さいので、PM2.5に対応しているものを探す必要があります。

外出する際、服や髪や顔にも使えるPM2.5用スプレー(700円〜)を使うと、黄砂をブロックしてくれます。

マスクやメガネは黄砂、PM2.5、フィルターといった表記のあるものを選ぶようにしてください。

黄砂の時期は2月〜5月の4ヶ月、120日ほど続きますので、マスクは30枚で1,100円〜といったリーズナブルなもので大丈夫です。

空気清浄機には「HEPAフィルター」「TAFUフィルター」といった記載があるものを選んでください。

「HEPA」とは？「TAFU」との違いは？

HEPAフィルター(High Efficiency Particulate Air)は「0.3μmの粒子を99.97％以上捕集する(JIS規格)」という機能を持つ、目詰まりしづらいフィルターです。TAFUフィルターは、HEPAフィルターの一種で、HEPAの捕集機能をより長期間保つことができるフィルターです。

10年後、HEPAの捕集率は50％ですが、TAFUの捕集率は74％と、1.4倍の差があります。

参考)　環境省「空気清浄機によるPM2.5対策(日本電機工業会)」、DAIKIN2020/10/1のニュースリリース

③室内に侵入させない対策

外からの侵入を防ぐために、換気扇にフィルターをするのも試してみてくださいね。

PM2.5に対応しているフィルターは、500円〜です。

洗濯物はできれば部屋干しがいいですが、外に干す場合は、洗濯物をガードする製品(2,500円〜)を利用してみてください。

黄砂アレルギー対策でおすすめなのは「効果のあるサプリ」を摂ること！

黄砂アレルギー対策で最もおすすめなのは、あなたの弱っている免疫を強化してくれるサプリメントを摂ることです。

理由は次の通りです。

・室内、体内への侵入を100％防ぐことができない
・花粉はほぼ1年中飛んでいる
・薬は副作用がある

こういったことを考えると、サプリメントによる免疫強化がもっともおすすめです。

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黄砂アレルギーになった場合の「3つの対処法」

予防をしていても、黄砂アレルギーでツライ症状になってしまうことはあります。

この場合の対策は上記のように3つあります。

黄砂アレルギーに市販薬(アレグラなど)は一定の役割を果たしますので、応急処置的に利用してみてください。

病院に行く場合、黄砂アレルギーでは何科を受診するのか？気になりますよね。

次のように症状の出ている体の部位に応じた科を受診してください。

・「鼻水が止まらない」→耳鼻科
・「のどの不具合が続く」→耳鼻咽喉科
・「目がかゆい」→眼科
・「肌荒れが酷い」→皮膚科

ただ、薬というと副作用がつきものです。

副作用の無いサプリメントで何とかできるなら、そうしたいですよね。
サプリメントについてはこの後ご案内していきます。

黄砂アレルギー対策に青みかんの「ヘスペリジン」「ナリルチン」

黄砂アレルギーの予防にも対策にも効果的なのが、青みかんに豊富に含まれている次の2つの成分です。

①ヘスペリジン/Hesperidin：(化学式：C28H34O15)

ヘスペリジンにはアレルギー性の皮膚炎やかゆみを抑える効果があります。

②ナリルチン/Narirutin：(化学式：C27H32O14)

ナリルチンにはアレルギー反応を抑える効果があります。

画像引用)　GenomeNet「ヘスペリジン」、「ナリルチン」

近畿大学薬用資源学研究室の研究で、「青みかんに含まれるこれらの成分が免疫機能を高める」ことが分かってます。

画像引用)　近畿大学薬用資源学研究室

近畿大学の同研究室では、青ミカンの有効成分「ヘスペリジン」を効率よく抽出し、より優れたアレルギー効果を引き出す特許(特許第4030495号)を2007年10月26日に取得しています。

画像引用)　開放特許情報データベース「抗アレルギー剤・特許第4030495号」

青ミカンの成分が配合されているサプリについては、Twitterなどで次のような口コミがあります。

マスクや手洗い、うがい、空気清浄機など、いろいろと黄砂対策をしてもダメだった方は、優れたサプリメントを利用することをおすすめします。

これまできつ〜い黄砂アレルギーの症状に悩まされてきたと思います。

サプリメントなら眠くなるなどの副作用は一切なく、不快な症状を軽減させることができますよ。

いつ終わるとも分からない、鼻水やのどのイヤ〜な感じなどのキツイ症状から抜け出して、スッキリとさわやかな毎日を過ごすことができるかもしれません。

サプリメントのご相談は安心な大学研究開発品だけを取り扱っているオープンラボへ、お気軽にどうぞ。

参考)　近畿大学薬用資源学研究室「研究成果」、青みかんと花粉症対策