冷房冷え(クーラー病)とは？

冷房冷え、またはクーラー病とは、冷房による冷えが原因で体調不良を引き起こす状態のことです。
主な症状として、手足の冷え、肩こり、頭痛、腹痛、食欲不振、疲労感などがあります。
これらは冷えによって血行が悪くなり、自律神経のバランスが乱れることが原因です。

冷房冷えの改善方法

冷房冷えは自律神経のバランスが乱れることで起きます。
全てできていなくても大丈夫。自分のペースで、少しずつ体のリズムを整えていきましょう。

1.入浴をする

夏でも入浴は冷え対策に効果的です。
シャワーで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かることで体の芯から温まります。お風呂に入ることで血行が良くなり、冷えの改善に繋がります。また、入浴剤を使うことでリラックス効果も得られます。

ぬるめ（38℃前後）の湯に長めに入ることで、副交感神経の働きにより、リラックスできます。また、みぞおちから下だけお湯につかる半身浴でゆっくり入浴することで、ゆったりとリラックスできます。
お風呂上りも過剰に汗が残らずさっぱりします。また、あつめ（42℃前後）の湯に短時間入ることで、血行をよくし、疲労物質を早く取り除く効果が期待できます。

引用・参考）日本浴用剤工業会

2.サプリメントを摂取する

冷え対策に効果的なサプリメントも活用しましょう。
ビタミンEは末梢血管の血行を改善するはたらきがあります。ミネラル不足でも冷えの症状が出てしまうため、鉄分やマグネシウムを摂取することも大切です。

また、体を温める作用のある「ショウガオール」などを含んだしょうがのサプリメントの摂取もおすすめです。

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自分の体調に合わせて、必要な栄養素を補給しましょう。

引用・参考）ツムラ,ツムラ

3.服装に気を付ける

冷房が効いた室内では、カーディガンや薄手のショールを羽織ることが効果的です。足元を冷やさないように、夏でも靴下を履くこともおすすめです。

特に妊娠中の女性は冷えに気をつけましょう。冷えが妊娠中の身体に及ぼす影響としては、下半身の血液循環が悪くなり、「お腹が張る」「帯下が増える」「尿が近くなる」「足がよくつる」「足のむくみ」「静脈瘤」「痔の悪化」「腰痛」「疲れ易い」「冷感」「睡眠不足」などの症状が現れる可能性があります。

引用・参考）野田市

4.運動をする

適度な運動は血行を促進し、冷えを改善する効果があります。軽いストレッチやヨガ、ウォーキングなどを日常生活に取り入れることで血流が良くなり、冷えの改善に繋がります。特にオフィスで座りっぱなしの人は、こまめに立ち上がって体を動かすことを心がけましょう。

5.食事の改善

冷えを改善するためには、食事の見直しも重要です。冷たい飲み物やアイスクリームなどの摂取を控えることも大切です。
冷えを改善するためにおすすめの食材は、下記で紹介しています。

冷えに効くおすすめの食材

夏はアイスクリームやソフトクリーム、冷たい飲み物など…誘惑はいっぱいです。しかし、これらは体を冷やしてしまう原因になります。アイスクリームや氷入りの飲み物は控えめにし、冷たいものを摂取する際は温かい飲み物や食べ物と一緒に摂るように心がけましょう。

また、下記の食材を食事に取り入れることもおすすめです。

生姜

生姜は冷え性に効果的な食材です。その理由は、生姜に含まれる「ショウガオール」という成分にあります。 ショウガオールは、生姜を加熱すると増える成分で、体を温める働きがあります。 血液の流れを良くし、胃腸を温めて全身に熱を伝えます。

サプリメントでも効率よく摂取できるものがあります。日常的に取り入れてみるのもおすすめです。

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引用・参考）後藤製菓

にんにく

にんにくに含まれているアリシンを加熱すると「スコルジニン」とよばれる成分に変化します。 スコルジニンには、血管を拡張する作用によって、血液の流れをよくする効果が期待できるため、冷え性の改善につながります。

引用・参考）岡崎屋

スパイス類

冷えをとってくれるスパイス：黒糖、黒胡椒、山椒、唐辛子、八角　など
血流をよくしてくれるスパイス：黒糖、カカオ、シナモン、カレーパウダー　など

ただし、唐辛子は注意して摂取してください。唐辛子などに含まれる「カプサイシン」には熱を下げる作用もあるので要注意です。

具だくさんの温かいスープに、こちらのスパイスを加えてみてもいいかもしれませんね。

引用・参考）ウェザーニュース

まとめ

夏の冷房冷え（クーラー病）は、多くの人が経験する悩みです。しかし、日常生活にちょっとした工夫を取り入れることで、冷えを改善することができます。入浴や食事、運動などの普段の生活の中で自律神経を整えながら、サプリメントを活用して夏を健康に過ごしましょう。

自分でできる対策を実践して、しっかりと冷え対策を行い、快適な夏を楽しみましょう！